敵を知り己を知れば百戦殆からず

先日事務所で書類整理していたところ、とある材料メーカーが訪ねて来ました。

メ「どうも初めまして。〇〇の〇〇と申します。」

私「どうも初めまして。」と名刺交換をする。同業者なら誰でも知ってる大手メーカーだ。

メ「最近どうでしょうか?」

私「忙しくやらせてもらってます。」

メ「当社の材料はどうでしょうか?」

私「正直一切使ってません。」「どうも高いイメージと、施工する上で扱いずらい感じがあり、指定でなければ使いませんね。」

と失礼とは思いつつも忖度無しで言ってしまった。

メ「ではどうしたら使って頂けるんでしょうかね。」

私「とんでもない商品を開発して施工店の度肝を抜くか、私達が今使っているメーカーの値段まで下げるか。」

私「要は価値で勝負してるのか、価格で勝負してるのか分からないですよね。」

私「今使っている材料と御社の材料で比較して、値段も扱いやすさも負けてるんだもん。」

とまくし立ててしまった。悪い癖だ。

私「御社は大手で歴史もあり、材料メーカーとしての心構えや姿勢は天下一品なんですけどね。」

私「昔はその会社名で商売出来たんでしょう、大手ゼネコンさんくっ付いていれば。」

今じゃ私達みたいな小さい施工店にも材料を使ってもらわなければならないのか。大きい工事も年々減少しているのも影響しているのだろう。

メ「そうですよね。改めて出直します。」

私「頑張ってください。」

今まで築き上げた業績にアグラを掻いていてはいずれ淘汰されてしまうのか?

今の時代に適応出来てないのか。

そのメーカーを好きで使っている施工店を聞いたことがありません。私の廻り全社で。

これって完全に淘汰されていきますよね。理由は値段?扱いずらさ?だけではなさそうですよね。

営業の方が法人施工会社を自分の足で回って商品を売り歩いている。

果たしてその方法で材料は買ってもらえるんだろうか?契約に繋がるのか?

上層部からしてみれば、「足を使って一件づつ丁寧に回ればいずれ売れる」と思っているのだろうか?

昔取った杵柄にすがっていたら、時代がいつの間にか変わっていたんではなかろうか。

このまま同じ事を繰り返していても何も変わらず、売り上げは減っていくと思います。

せっかく営業の方が足で稼いだ施工店の声をここで生かさなければ。

是非、営業部と開発部が一丸となり、営業の方が胸を張って施工店に紹介できる商品を作れるよう議論して頂きたい。